【フレキシブル基板にチャレンジ!】ノートPC分解号[2]

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エレファンテック技術ブログ新企画、東工大の学生が初めてフレキシブル基板を使って、実際に電子工作する試行錯誤のレポートです。 失敗を繰り返し、本人たちは落ち込んでいることも多いのですが、読者のみなさん目線からすると、逆にものすごく参考になるのではないでしょうか。 とても面白いシリーズです!

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~前回のあらすじ~

ラップトップにはFFCが少ししかなかったけど、CDドライブにFPCがありそうだったよ!!

~回想終了~

 

高橋です。

前回に引き続き、今度はCDドライブをバラバラにしていきます。

 

 

分解の前に……CDドライブの構造

CDは元を辿ればレコードに端を発する「回転させて情報を読み書きする記録媒体」の一種です。

僕のPCに装備されていたこれはCD・DVDドライブですが、最近ではBDドライブが標準ですね。といっても、PCでは薄さと軽さが求められ、また端末上でのコンテンツの購入・ダウンロードが普及したおかげかドライブ標準装備のノートPCは最近めっきり見なくなりましたが…

ともかく、CDドライブの仕組みです。

CDドライブではレコードと同様CDを回転させ、レコードプレイヤーではピックアップに相当する”キャリッジ”を螺旋に合わせて移動させながらキャリッジにあるレーザー発振器と光センサでCD表面の状態を読み取ります。

レーザー発振器と光センサでCD表面の状態を読み取ります。

赤い矢印で差されている部品がキャリッジです。青いレンズが見えますね。

これが左右に移動することで読み取り位置を変えることができます。

 

いよいよ分解だ

構造をさらっと知ったところで分解です。

ふんっ(バキ)

フレキシブル基板

早速フレキシブル基板とご対面。

何しろキャリッジは移動しなければならず、ケーブルやFFCのように太くて曲がりにくいものはキャリッジに余計な力がかかりますからFPCを使うのは当然ですね(満足げ)

画像右上に見えるのが恐らくキャリッジを移動させるモーターでしょう。

これを更にベキッとやって裏から見た写真がこちら!

裏から見た写真

またもや別のフレキシブル基板が!しかもコネクタまでついててお得!

右上の基板で一つにまとまった信号線は図のように飛び出てPC本体に繋がっていました↓

右上の基板で一つにまとまった信号線は図のように飛び出てPC本体に繋がっていました

ここなんですが、図の右の基板と黄色いFFCの接続がちょっと未知の状態になっていました。

FFCの接続 FFCの接続

……FFCの一部だけを剥いて直接基板にはんだ付けしています。

前回の記事の電源ボタンのようであればまだわかりますが、このピッチの細さでの正確なはんだ付けを柔らかいFFCで行うというのはちょっと予想外でした。

 

FPCリターンズ

気を取り直してさらにCDドライブを分解。

FPCが使われていた部品がこちらになります!

FPCが使われていた部品がこちらになります!

意外と少ねえ

一番上がキャリッジ、左がCDを回転させるスピンドルモーター、下が開閉スイッチとドライブロック用ソレノイドにキャリッジモーターが一体になったセットです。

これらのの信号線の密度はFFCでは真似できないですし、特にキャリッジではスムーズな可動に必要な柔軟性と弾力の点でもFPCが最適に思われます。

 

 

本場のメンブレンシート

FPCについてはここまで。

余談として、我々が以前作った紛い物ではない本場のメンブレンシートを拝見。

メンブレンシート

ちゃんと3枚のシートが糊付けされていて、ゴムドームもついてきています(それはそう)。

しかも、

LEDLED

よく見るとLEDがついています。恐らくは導電性接着剤を使っているのでしょう。

導電性接着剤の存在をもっと早くから知っていたらもう少し苦労しなかったかもしれないですね(白目)

 

まとめ

PC本体ではなくCDドライブの方がFPCを有効活用していたというのは新たな知見でしたね。また、FPCと各種部品の接続も色々な方法があり、今後の我々の製作に活かしていきたいものでした。

ただ、最近の……例えばSurfaceやMacbookProなどの薄いPCの内部も気になります。機会があれば分解してみたいですね。

 

緻密 of the year 2018(昭和62年)

△緻密 of the year 2018(昭和62年)

 

~余談~

エレファンテックのP-Flex™も、7/2から上の写真のFPCのようなポリイミド製ベースフィルムに対応しています。

フレキシブル基板 P-Flex™ PIの紹介ページも合わせてご覧下さい。

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