第1回 ISOを取得せよ!

1.自己紹介

はじめまして。エレファンテック株式会社の森田と申します。エレファンテック株式会社で品質保証担当として働いております。普段は、工場や社員の安全対策、生産管理、品質保証の仕事をしています。

今回は、上記の仕事の中で何かブログを書いてもらえないか、という依頼を受け、その中から品質保証にまつわる話を書こうと思い、筆を執りました。また、品質保証の中でも特に、ISO認証(1)の取得を現在進行中で行っている(2018/5/1現在)ことから、そのことを中心にブログを書いていきたいと思います。
第1回の今回は、ISOを取得するに至った経緯とコンサルタントを選ぶのに悩んだ、というお話です。
何卒よろしくお願いします。

2.千里の旅も一歩から

弊社の基板製造サービス、P-Flex™がスタートしてから5か月がたった12月の終わり頃、弊社代表の清水から「将来的にISOの取得が必須になると思う。年明けから準備して、なるべくなら早く取りたいと思っている。」という話がありました(2)

最初に話を聞いた時、自分の心の中に「ISO…とうとうこの日が来たか…」という観念にも覚悟にも近い気持ちが沸いてきました。品質保証の担当者として入社したのだから、いつか必ずやるだろうとは思っていました。一方で、ベンチャー企業だからこそISO認証を取って信頼を勝ち取ることが必要なのだろうと考えるに至り、「頑張ります」と答えました。これを機に社内の製造環境が整備されれば、それはそれで良いことだろう、とも思い、不必要に重く考えることは止め、いつもの業務と同じなのだ、と考えることにしました。

ISOを取得せよ!というミッションを受けた時のイメージ画像

ベンチャー企業だからこそ、と思ったのは、すなわち、ベンチャー企業は、新しい技術を使って新しい製品やサービスを世に輩出するわけですから、ISO認証のような、品質マネジメント体制が整っているという認証があれば信頼感が得られるのではないかと思ったからです。もちろん、認証一つで頂ける信頼には限りがあるでしょうし、肝心なのは製品そのものの品質だということは理解しているつもりではあります。ただ、新しい製品やサービスに付いて回ってしまう特有の「不信感」を少しでも拭い去り、認証取得が会社にとって良い方向に向かってくれれば、という期待のもと、ISO取得に動き出しました。
余談ですが、後日、営業の方に「ISO取りますよ」と話したところ、ISO取得の大変さをじっくり説明され、ちょっと不安になったりもしました。

3.ISO?ISOって何だ!

ISOを取ると決まり、自分は、ISO、ISOとはよく口にはするが、今まできちんと調べたことがないな、と思い、ISOについてまず調べました。

調べたところ、「ISO」とは、すでに脚注に書いてしまいましたが、本来は機関の名前です。しかし、よく口頭で「ISO」と言われることもあり、その場合、「ISO認証」という意味を指すのだということが分かりました。今回、冒頭で清水が言っていたような使い方です。「ISOを取得する」というと大体このISO認証を取得することを指していると理解しました。

また、ISOにも二種類あり、一つは「モノ」に対するものですが、もう一つは「マネジメントシステム」に対する認証( ISO9001、ISO14001 (3) )があることもわかりました。会社で定めた規程や手順、そしてこれらを実際に運用するための責任・権限の体系が、「マネジメントシステム」と呼ばれ、製品の品質を一定に保つなどの目標を達成するために組織を適切に指揮・管理する「仕組み」に対して行われる認証が、「マネジメントシステム」に対する認証というわけです(4)。今回、エレファンテックが取得しようとしている認証もこの「マネジメントシステム」に対する認証ということが分かりました。

ISO9001は品質について、ISO14001は環境についての認証で、今回、弊社では両方の取得を目指しています。

年明け最初の仕事はISOについて調べることでした。そして、初週の終わりごろに大体ISOについて調べることに見切りをつけ、認証取得の準備をすることとしました。準備にあたって、まずは取得までの流れ(フロー)について調べることとしました。具体的には、取得には仕組みがどんな基準や条件を充たしている必要があって、そのためにこちらでする作業は何なのかを調べようとしました。

しかし、インターネットで検索をかけると、どういう流れでISOを取得すればいいのか大まかなことについて書かれていますが、先ほど述べたような作業内容が丁寧に書かれているというわけではありませんでした。この点については、もともと期待していませんでしたが、認証を取得するために要求されている事項は複雑で数が多く、また、英語を訳した文章であることから、初見で読み取るにはかなりの時間がかかることについても分かりました。実際に項目の一つについての解説を読んでも一読了解というものではありませんでした。

ISOに関する書籍もたくさん出版されているのですが、レビューを読んだり、実際に本を立ち読みしてみても、これらを参考に一人で取るのもなかなか難しそうだなと思いました。さてどうしようかと悩み、あまり一人でやるのは合理的ではないなと考え、サポートしてもらえる人を探すことにしました。

もうどうしたらいいのかという心境でした

4.求ム!協力者!

ISOの取得フローを調べている中で、コンサルタントに協力を依頼してサポートしてもらうという手段があり、それが主流ということが分かりました(ネットで見たコンサル会社曰くですが…)。品質保証のチームで動けるならまだしも、一人ですべて賄うにはリソースが足りないのは目に見えていましたので、コンサルの力が加わるとなると、心強いものがありました。また、きちんとロードマップが見えていないものに闇雲に一人で突っ込むよりは、協力者がいる方が良いだろうという考えもありました。

そこで、清水に「かくかくしかじかの事情(一人では1からやることは難しいこと、コンサルをつけるのが主流であること、等々)を伝え、ISO取得のためのコンサルを付けたい」と相談しました。そして、その場で「まあ、じゃあ、値段とか調べてみようか」という話になり、その日からISOのサポートをしてくれるコンサルタントを探すこととなりました。このあたりの素早い判断はありがたいと思いました。
しかしながら、コンサルタントの数はとても多く、どこが良いのか判断をするだけでも骨が折れました。「ISO コンサル」と検索しても、広告がずらっと並び、いったいどこにお願いすれば良いのかなかなか判断は難しそうだと思いました。最終的には、どこのコンサルタントが良いか、ではなくどこのコンサルタントなら大外れではないか(例:約束を守る、会話が成立する、きちんと考えている…等)と考えるようになり、それらを見分ける方法についても探すようになっていました。

色々なことに悩みながら調べていると会社の所属している東京商工会議所ISO取得のサポートがあると知りました。商工会議所のサポートならひとまず大外れはないだろうと思い、また、仮に大外れだったり値段が法外に高くても商工会議所に相談すれば何とかなるだろうと考え、商工会議所に連絡をとりました。そして、後日、ISOのコンサルの方を紹介していただいて、実際にお話を聞いてみる、という運びとなりました。

5.次回

次回は、実際にコンサルタントの方とお会いしてどのようなことを話したのか等について書いていこうと思います。ちなみに、ネットで見たコンサル会社 ≠ 今お願いしているコンサル会社です。念のため誤解なきよう…
それではまた次回!

頑張ります!



(森田 康平)


  • (1)ISOとは、本来的には国際標準化機構(International Organization for Standardization)の略で、非政府組織の名前です。この機関が策定した国際規格そのものをISOと指すことも多々あります。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%A8%99%E6%BA%96%E5%8C%96%E6%A9%9F%E6%A7%8B
  • (2)ISO認証は国際的な認証です。ですので、これがあるだけで世界162か国で「ウチ、ISO、取ってるんですよ」と言えるわけですね。営業的にISO認証があるということは大きなメリットとなるわけです。
  • (3)ISO9001は「品質マネジメントシステム」、ISO14001は「環境マネジメントシステム」についての認証です
  • (4)https://www.jqa.jp/service_list/management/management_system/
    平たく言うと、ISOが用意した規格通りに、品質や環境を改善するPDCAシステムを組み立て、規格通りに運用されている場合、認証がもらえるということです。