昨年に引き続き、今年もMaker Faire Tokyo の会場で鳥取大学 工学研究科 機械宇宙工学専攻 機械工学講座 助教の三浦先生にお話しを伺いました。
『水の周りのプロジェクト』に実際に携わっている三浦先生の
防水PET基板の電気化学センサーは水質モニタリングへの利用、最終的にはフローティングセンサーモジュールにもなり得るのではないかという視点は大変心強く感じました。
※電気化学センサーについてはこちらのページをご覧ください。
インタビュー
(杉本)
こんにちは。
(三浦)
こんにちは。杉本君、久々じゃん。
(杉本)
久々なんですけど、頭が痛くて具合が悪いんですよね。
(三浦)
元気ないんじゃない? 大丈夫?
体の中にアセトアルデビドとか化学物質が……。
(杉本)
たぶん昨日飲みすぎたから、体の中に異常な化学物質がたまっていて。
(三浦)
そういうのは、なんとか測れないの?
(杉本)
いや、よく考えたら体の中は測れないのですが、化学物質は測れるセンサーが最近できたんですよ。
液体の中に差し込んで測ったり、フローセルの下に敷いたりします。
それぞれの電極の間の何ボルト、何アンペアかを測ることによってどれだけ液体の中身の物質が濃いかを調べます。
(三浦)
成分とかも測れるのですか?
(杉本)
主に濃度ではないかと思います。
(三浦)
水の中の何かを測ることができるのです。
水周りたくさんありますよ、鳥取県。
(杉本)
鳥取県で?
(三浦)
鳥取県というか、僕の周りでも水の周りのプロジェクトが今熱くて。
(杉本)
例えば、今は何が熱いですか?
(三浦)
今、学生さんがやっているのが、インターネット・オブ・ナマズです。
ナマズの養殖をインターネットで管理しよう、みたいな話です。
ナマズに限らず、鳥取県の一次産業としてかなり大きな部分を占めるのが水産業です。
地図を見れば分かりますが、鳥取県には日本一大きな池があるんですよ。
鳥取大学のすぐ隣の湖山池というのがあります。
例えばそこでも漁業組合があり、漁業で暮らしている人がいてそれなりのマーケットがあります。
赤潮等の発生で、かなりのダメージを受ける時があります。
管理したり予測したりできればすごくいいですが、水質モニタリングはとても手間がかかります。
県の担当している部署が月にたった2回行います。
船に乗って一日かけて。
(杉本)
2回では、分からないでしょう?
(三浦)
分かりません。
時間分解能が全然分からないし、空間分解能もかなり荒いです。
船に乗って、水をすくって測って、とやっているので。
(杉本)
作業的に不可能ですからね。
そのやり方だと。
(三浦)
例えば、このようなセンサーを使って、
(杉本)
印刷で生産性の良い、
(三浦)
生産性の良いセンサーでたくさん安く作れたらセンサーをばらまけます。
(杉本)
印刷で作ることの良さは、そういうところに貢献できるところだと思います。
(三浦)
空間分解能も時間分解能も良いデータが取れたら、めちゃくちゃ嬉しいです。
(杉本)
早くやりたいですね。
(三浦)
早くやりたいです。
もっと言うと最終的にはフローティングセンサーモジュールみたいなものにも、なり得ると思っています。
(杉本)
なると思います。
(三浦)
浮かせて、流れながら取るみたいな。
(杉本)
場所を送りながらですね。
(三浦)
これは大学では作れないし、Elephantechさんじゃないと作れないので。
(杉本)
すぐコラボレーションできます。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。
(三浦)
ありがとうございました。
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