Special Talk Session:三井化学株式会社 代表取締役副社長 松尾英喜様 × 弊社代表取締役社長 清水信哉

6/1のAMCセンター長着任式のあと行われました、三井化学株式会社 代表取締役副社長 松尾英喜様と弊社代表取締役社長 清水信哉とのSpecial Talk Session をご紹介します。

動画より

(※敬称略)

(清水)
コロナによってビジネスのリスクの付け方・考え方がだいぶ変わってきたかなと思います。
より環境に優しくて、どこでも簡単にデータだけで作れる技術を作っていくのが正解ではないかと。

で、そういう時代がきた時というのは本当はもう中国に集約する必要は無いんですね。
つまり、使う場所で作った方がいい。アフターコロナの時代というのはある意味追い風と言いますか、一箇所に集中するのはやはりリスク高いよね、ということを実体験でわかっていただけたのではないかと思っています。

(松尾)
安かろう良かろうの時代ではもうなくなるんだろうという風に思っています。
ものづくりの信頼性、製品の信頼性、場合によっては、やはりブランド力、というところも非常に重要になってくるのではないかと思います。

(清水)
おっしゃる通りです。それはまさに御社とやらせていただいてるこのアディティブマニファクチュアリングセンター(AMC)という名前もそうですね。

我々は技術に名前をつけているんですね。我々の印刷法はピュアアディティブ🄬法、我々のフレキシブル基板は P-Flex🄬、立体配線は IMPC™ という形で名前をつけています。
というのは、カテゴリを作った会社が勝つという時代に今後、よりなっていく。つまり誰かが作ったものを後追いでうまく作って先行者よりうまく作ったから勝てる、という時代ではなくなってきていると思っています。
アディティブマニファクチュアリング であるとか、我々の IMPC™ であるとか、名付け親になってカテゴリークリエイターになっていくということが一番大事だと思っています。

そういった意味で、やはり三井化学様の場所・名前・既存の顧客基盤、仰ったようにグローバルな基盤というのは、そういったものを広めていく上でも非常に大きなアセットだと思っていますので、ぜひフルに活用させていただければと思っています。

(松尾)
我々は歴史がありますので技術だけでなくて人、それから設備を含めたセットというところは、しっかり利用していただければいいし、それが新たな技術なりビジネスの創出につながる、これは我々としても非常に楽しいことですね。希望があることですよね。そういう事業っていうのをやっていければなという風に思っています。

(清水)
ぜひぜひ。本当にそう思います。
逆にちょっと私からお聞きしたかったのですが、御社ではモビリティが一番大きいポーションを占めているものの一つであり、また戦略的に捉えていらっしゃると思うのですが、今後モビリティがすごく変わっていく中でどの辺にビジネスチャンスを見出しているのでしょうか。

(松尾)
モビリティも100年に1回の革新期だというふうに言われてます。CASEなどありますね。
自動車ももう走ればいいという走る道具ではなくておそらく走る生活空間なんですね。
そういう意味では、材料というのが鉄だけではない。
場合によっては走るスマホかもしれませんし、走るベッドルーム・会議室かもしれませんし、それこそ人間の可能性を広げる空間になっていくのだと思っています。

その意味ではありとあらゆる技術がまだまだ車の中に集約していくのだろうと。今までの自動車技術とは違った技術がモビリティの中に反映されていかなければならないんじゃないかなと。
その可能性はもちろん ICT というのが一番大きなウェイトを占めてくる。今までみたいな内燃機関みたいな話ではなくてそういう技術というのが非常に重要になってくると。
今後もそういう意味ではモビリティは ICT を含めたところで大きなウエイトを占める分野であると思っています。

(清水)
まさに我々も同じこと考えていまして、モビリティ業界の100年に一度の変革には二つのキーとなるポイントがあると思っています。一つは車全体における ICT 関連コストの爆発的な拡大、もう一つは自動運転化による『新車は売れなくなるけれども車の利用自体が増える』というパラドックス的な状況、この二つが重要だと思っています。

前者は分かりやすくて、今まではエンジンなどの機構部品でほとんどを占められていたのが、2030年までには大体全体の原価の50%ぐらいが ICT エレクトロニクス関連になると言われていますのでものすごい伸びなんですね。もともとは10%くらいのところから始まってどんどん伸びてきた。

それともう一つ並行して、MaaSが進んだこと。MaaSって新車が売れなくなっちゃうんですよね。それはもう確実で世界でも新車の売り上げ落ちていますし間違いない。
ただ、実は今回のコロナでのプラスになる部分もちょっとあるのですけれども、他の公共交通機関より MaaS でコストが下がるので結局比較優位は高まっていく。ということは新車は売れないけども使うようになる。

そうするとたとえば、ある時は会議室になったりある時はシアタールームになったりと、そういったエクスペリエンスのカスタマイズが今後マーケットとして今まで以上に非常に伸びていくはず。そして、おっしゃるように金属ではなくて樹脂、アンテナ、ICT 部材というところが実は自動車の一番儲かるゾーンといいますか、キーになってくるのではないかと私も感じています。
そこを(三井化学様と)是非一緒にやらせていただけると非常に素晴らしいなと思っています。

(松尾)
先ほどの新事業開発センターでロボット開発推進室というのを作っているのですが、ロボットは今まではどちらかというと組み立てであったり人間が抱えられないような重たい物を持ち上げたりという機械的なものだったと思うのですが、そうではなくて人と人の直接のコミュニケーションを少なくするその間に媒体として入るようなロボット、人の役割を果たすようなロボットというのが必要になってくるんじゃないかなと。まあアバターみたいなもんですね。
そういうものを開発しているのですけども、そういうものもおそらくこれまでよりも電子材料 ICT の分野っていうのが大きなウエイトを占めてくる。やっぱり人間に近いマテリアルと合わせたところで新たな事業展開ビジネスが生まれてくるんだろうというふうには思ってます。

(清水)
私もそう思っています。おっしゃるように、今までロボットは産業機械という立ち位置だったのが、より BtoC と言いますか、コンシューマーと触れ合うようなところに変わっていく。人間って一人一人違うんですよね。多種多様でなので寄り添いたいパートナーも一人一人違うし。だが一方で産業機械のロボットというのは大量生産、同じ物というところ。この GAP というのはある程度埋まって来なくてはいけない部分があると思っていまして、多品種少量の領域というのは我々が(御社と)一緒に組ませていただいた、まさにアディティブマニファクチュアリングとかが向いているのだろうなと思います。
また、そういった方向に行くというのは我々としても追い風といますか、いいことだと思っています。

(松尾)
まあいろんな分野で連携を深めさせていただければと思っていますのでよろしくお願いします。

(清水)
ぜひよろしくお願いします。
ありがとうございました。

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