- エレファンテック株式会社「P-Flex🄬勉強会」とは
- 技術者を中心に、フレキシブル基板の設計や、実装について「技術的な雑談」をする会です。
リジッド、フレキシブル基板などの基板設計経験がある方ならば、どなたでも参加可能となっております。雑談の上で発生した、設計・実装などのお困りや、フレキシブル基板で使われている部品の選定情報などを共有する事でフレキシブル基板設計を行う技術者の支援コミュニティを作る事を目的としています。
- 第2回勉強会後報告
- 第2回目は9月25日(月曜日)、紀尾井町YAHOO本社にありますフリースペース「LODGE」で開催。参加者は9名。フレキシブル基板の設計経験の無い方が3名のメンバー構成で、勉強会スタート。
今回は、弊社サービスを利用されている、西岡一洋先生にご協力をいただきまして、現在取り組まれている農業用プロダクトの説明後、参加者は実際に製品を手に取り、西岡先生の設計する上でのお困りを聞きながら、技術的な雑談を行う流れとなりました。
西岡先生の記事はコチラ。
技術者ならではの質問
西岡先生のお困りは「基板の仕様変更により、従来通りの設計だとヒーターの温度コントロールが上手くいかない」というもの。
いやー、あるあるですねー。そんな悩みに様々な質問が出ました。
・「ヒーターの消費電力はいくつ?」
・「どのくらいのスパンで測定するの?」
・「連続運転時間は?」
・「バッテリーの容量は?」
・「ヒーターの抵抗値はどのくらいあれば良いの?」
などなど、製品仕様に関する多くの質問と回答が交わされました。その結果、、、、
「装置側の電流量を変える事による、ヒーター温度のコントロールが可能である」という新たな道筋が見え、次回作る基板のデザイン指標と、作成後に電流値を測って調整をしていくという新プロセスが見えてきました。参加者
西岡先生の行っている農業研究という産業構造や市場情報を知った上で、サービスに役立つ技術情報を得ることが出来、その対策法を出すことで知見を得られた模様です。西岡先生
課題も多く出ましたが、設計で少し煮詰まっていた西岡先生が、プロダクトを作り続けられる道筋の様なものが出来たのは事実です。
参加者たちの脇で記録をしていた私も、いつもの打合せでは得られない「仕様の俯瞰」の様なものが出来て、非常に有益な時間でした。
個人的にはこうした情報交換の先に、技術者同士のお仕事が発生すればと思っております。
おまけ
課題も多く出ましたが、設計で少し煮詰まっていた西岡先生が、プロダクトを作り続けられる道筋の様なものが出来たのは事実です。少量量産(1000~2000台)のプロダクトを販売されている技術者さんがいらっしゃったんですが、量産に際してこんな意見も
・珍しいコネクタを使っているけど、ディスコンにならないですか?
・ロガー含めたバッテリーコントロールが気になりますね。など、実際に製造に取り組んだ方ならではの、貴重な意見が聞けました。
最後に
これら情報はログをまとめ、参加者に配布する予定です。
西岡先生は基板設計にCADソフトを使わず、Illustrator形式のみで基板設計をされており、現状のプロダクトまで作られたんですが この話は参加している技術者から今日イチで驚きの声が挙がりました。弊社の P-Flex🄬に限って言えば、基板を作る入り口はCADを勉強するところからではないのかもしれません(笑)
ちなみにIllustrator形式でもファイル編集費を頂ければ基板作成できます。詳しい内容は、下記に記事があります。気になる方は遠慮なくご質問下さい。
- 次回の勉強会について
- 次回は10月25日~10月末に開催予定。場所は未定です。
テーマは参加者様からのリクエストで「LED設計」について。弊社でプロダクト作成をしている「GROOVE」の堀さんを中心に、光らせ界隈を席捲している「neo pixel」を P-Flex🄬で実装する場合の設計と実装ノウハウの共有と、お困り解消を図りたいと思います。現在、Facebook上で非公開グループとして活動しております。ご興味のある方は弊社Webサイト、またはFacebookグループの方から参加の申し込みをお願いします。エレファンテック株式会社 お問い合わせhttps://www.elephantech.co.jp/contact/FPC設計勉強会(仮)
https://www.facebook.com/groups/227605877765072/
(安部 徹)