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P-Flex®の入稿ファイル形式(2019年3月更新)

ファイル形式

現在、P-Flex® を注文するためには、以下のファイル形式のいずれかで入稿できます。

  • RS-274X(拡張ガーバーフォーマット)
  • DXF
  • CADLUS
  • Adobe® Illustrator®
  • PDF

RS-274Xはフレキシブル基板を含むプリント基板の製造の際に広く用いられている形式で、プリント基板CADから出力できます。DXFは機械CADで使われることが多い形式ですが、フレキシブル基板は機械CADで設計されることも多く、お客様の要望も多いためサポートしています。またプリント基板CADのCADLUSのファイルもサポートしているため、CADLUSで基板設計をされている方はガーバーを書き出す必要がなくそのまま入稿できます。その他にも、電子回路の設計を専門としない方にも広くP-Flex® をご利用していただきたいという思いから、定番ドローイングソフトウェアのAdobe Illurstrator形式やPDF形式での入稿も受け付けています。
ODB++などその他のファイル形式も対応を検討中ですので、サポートのご要望がありましたら contact@elephantech.co.jp までご連絡ください。

* AdobeおよびIllustratorは、Adobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)の商標です。

各ファイル形式の特徴

RS-274X(拡張ガーバーフォーマット)
プリント基板の製造にはガーバーフォーマット、ガーバー形式などと呼ばれるファイル形式が世界的に利用されています。以前はRS-274D(標準ガーバーフォーマット)と呼ばれる形式が主流でしたが、現代では新しいRS-274X形式(拡張ガーバーフォーマット)が通常使われています。業界標準の形式のため編集できるソフトウェアも多く存在し、エレファンテックでも自動で製造用のファイルに変換するプログラムを開発しています。

多くの基板CADでRS-274X形式を出力できますが、エレファンテックではKiCad、QuadceptCADLUSEAGLEなどをよく利用しています。

DXF
機械系の設計に多く用いられるファイル形式で、AutodeskのCADソフトAutoCADのために作られました。フレキシブル基板はリジッド基板と比べて筐体の形にぴったり合うように複雑な形状をしていることが多く、筐体の設計と共に機械CADで設計されることも多いためDXFを入稿時のファイル形式として利用することもあります。またフレキシブル基板は一般的に複雑な回路を作ることが少ないことも機械CADやDXFが利用される理由だと思われます。
CADLUS
基板設計会社のニソールによって開発された基板CADのネイティブファイル形式です。エレファンテックでもCADLUSを用意していますので、CADLUSで設計されている場合は他のファイル形式に出力することなくそのまま注文でき、出力に関わる様々なトラブルを避けられるという利点があります。
Adobe Illustrator
アドビ社によるIllustrator(イラストレーター)は定番ドローソフトとしてご存知の方も多いと思います。デザイン・イラストレーションなどの分野で広く利用されていますが、フレキシブル基板の回路設計ツールとして利用することもできます。

電子回路設計を専門にしている方が利用される機会は少ないかもしれませんが、エレファンテックのお客様の中にも、より複雑な形状が設計しやすいことからあえて基板CADではなくIllustratorを利用して設計されている方もいます。

PDF
PDFもアドビ社によって開発されたファイル形式で、文書やプレゼンテーションの出力でおなじみです。イラストレーター形式のファイルと同様にベクターイメージの保存に向いていて、様々なソフトウェアから出力できるため、その他の形式で出力できない場合はPDFを出力して注文するという選択肢もあります。

エレファンテックがサポートしている5種類のファイル形式を簡単に紹介しました。それぞれのファイル形式の特徴に応じて使い分けていただくと良いと思います。ファイル形式ごとの出力方法の詳細などご質問があればお問い合わせください。



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