【インタビュー】プリンテッドがきちんと市場になるように、みんなが やっていかなければいけない、という思いがあります。- セメダイン株式会社 岡部祐輔さん

セメダイン株式会社 開発部  研究第3グループ 岡部祐輔さん
Maker Faire Tokyo 2018の会場で、セメダイン株式会社 開発部研究第3グループ 岡部祐輔さんにお話しを伺いました。

インタビュー

(杉本)
本日はありがとうございます。
セメダイン株式会社の岡部さんです。

(岡部)
よろしくお願いします。

(杉本)
そもそも接着剤は、なぜ固まるのだろうということを岡部さんたちとお話するまでは、まともに考えたことがありませんでした。
よく考えたら、まさに僕たちの言うところの透明のセメダインは、なぜくっ付くのだろうというのが、言われてみれば、時間が経ったら付くと思っていましたが、あれ(付く理由)は湿気ですよね?

(岡部)
湿気です。

(杉本)
湿気硬化式ですよね?

(岡部)
はい。

(杉本)
空気中の湿気と触れ合うことで固まるということは、言われて初めて「ああ、そうなんだ」みたいな。
導電性の接着剤は割と熱硬化式が多くて、熱をかけて固めましょうというのが多いです。
そうすると、PET基板が壊れてしまいます。
困ったものだなと思っていたときに、湿気硬化式のもので電気が流れるものが、今回の接着剤だったのです。

(岡部)
一般的に湿気硬化式を使うと、例えば乾いたときにどうするのか、乾いた環境のときにどうするのか、冬場どうするのかという話になります。
割と電子部品の生産ラインというのは、環境が一定じゃないですか。
そういうこともあって、結構これは向いているかもしれないと思っていました。

(杉本)
これからどういうことをやっていったら、面白いですかね?
さらに。

(岡部)
プリンテッドがきちんと市場になるように、みんながやっていかなければいけない、という思いがあります。
それはインテグレーターサイドもそうかしれませんが、材料メーカーももう少し活発にやるべきだし、それは材料開発よりも使い方をどうするかという、インテグレーターサイドの目線でやらないと、市場は広がらないはずですよね。

(杉本)
結構聞く話として、お客さま視点で見ると、セメダインさんが「銀が入って電気が流れる接着剤が出ました」と言うと、「よし、それじゃヒーター作ってくれ」という話が行くじゃないですか。
それは専門の仕事ではないというか、そういう仕事が専門の人が社内にはいないからという話があります。
素材が話題になって、みんなはできるだろうと思いますが、実際にやるというと、その間をつなぐというか形にするまでの人たちがいません。
形にしたとしても、それをサスティナブルにビジネスとして成り立たせるところまで組まなければいけません。
そうでないと、全体が回りません。

(岡部)
そうですね。

(杉本)
どんどん新しいものが出来てきているので、いろいろと難しい相談を受けていけるといいですね。

(岡部)
そうですね。
いつも良いお話をいただいて。

(杉本)
いつもすぐ電話してしまいますが、本当にありがとうございます。

(岡部)
とんでもないです。

(杉本)
引き続き世の中を良くしていけるように、日本の技術が役に立つことができると、うれしいと思います。
引き続きよろしくお願いします。

(岡部)
こちらこそ、よろしくお願いします。