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【インタビュー】武井祥平さん

今回のインタビューは、株式会社nomenaで空間演出のエンジニアニングを手掛ける武井祥平さんです。
武井さんには、下記の引用文にもあるように、ロックバンド「ユニコーン」のステージ衣装制作で、弊社フレキシブル基板 P-Flex®を使って頂きました。

ロックバンド「ユニコーン」のツアーのためのステージ衣装を制作した。
衣装の襟にはフルカラーで発光するLEDが埋め込まれ、楽曲に合わせて発光が制御される。
しなやかに曲げることができ、コンサート中の激しい動きにも追従する電気回路として、
Elephantech社のP-Flex®テクノロジーを採用した。
衣装デザインはニューヨークを拠点に活動するデザイナー、sawa takai氏。

URL: http://nomena.co.jp/unicorn-stage-outfitsより

激しい動きを求められるステージ衣装で発光制御をするという新しい試みに、P-Flex®をお使い頂いたご感想や、今後の要望など伺いました。

インタビュー

(杉本)
武井さん、今日はありがとうございます。よろしくお願いします。nomenaの武井さんです。

(武井)
よろしくお願いします。

(杉本)
武井さんの簡単な紹介をしてもらっていいですか?

(武井)
武井祥平と申します。株式会社nomenaという会社をやっていまして、主に空間演出のエンジニアニングや、自分で作品を作って、いろいろなところで展示しています。
最近だと、宇宙伸展構造物、宇宙展開構造物の分野で、JAXAの研究者と一緒に共同研究をしたりと、テクニカルな分野で幅広く活動させていただいています。

今回ユニコーンというバンドのライブ衣装にLEDを使いたいということで、どうやったら衣装という柔らかくて伸び縮みする可能性もある素材にLEDを実装すればいいかというのを考えました。
その中で特にフレキシブル基板というのが選択肢に上がったのですが、P-Flex®が最近リリースされたと聞いたので、検討させてもらったのが、今回採用したきっかけですね。

(杉本)
今後もっとこういうものができるのではないか、要望などを伺えるとうれしいのですが。

(武井)
使ってみて思ったのは、ものすごく可能性がある技術だなということです。
特に空間演出の分野だと、衣装にLEDやタッチセンサー、振動スピーカーなどのいろいろなデバイスを埋め込んで、空間演出を行うことがすごく需要がある分野なので、デザイン性の高い衣装になじんで実装できる技術として、P-Flex®とか、フレキシブル基板というのは可能性があるなと思っています。

その上で要望というか、こうなったらいいなと思う点で言うと、今回アドバイスをいただいて、アクリルで裏打ちをして、最少曲げ半径を制御するみたいなことをさせてもらったのですが、固い素材が出てきてしまうと、そこに衣装のデザイン性とのトレードオフみたいなのが出てきてしまうので、もうちょっと柔らかい素材も選べるようになると、破断のリスクとのトレードオフもあるかもしれませんが、今後もっと使いやすくなるかなと、設計していて思いました。

(杉本)
武井さん、今後も引き続き、活用いただいて、より人々を楽しませる空間演出を一緒に生み出せていければと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

(武井)
お願いします。


ロックバンド「ユニコーン」のステージ衣装(襟が光る)
衣装の襟の部分:裏側にフレキシブル基板
武井 祥平 約1ヵ月前 ロックバンド「ユニコーン」のステージ衣装(襟が光る)
しなやかに曲がります。
武井さんのfacebookより