【インタビュー】学生たちに「フレキシブルな基板の世界」を体験して欲しい – 産業技術大学院大学 金箱 淳一さん

「こういう技術があるんだよ」とシェアしていただけるだけで、学生の発想が広がりますね。

金箱 淳一さん
Maker Faire Tokyo 2018 の会場で産業技術大学院大学の金箱 淳一さんにお話しを伺いました。
ご自身もクラップライトのプロジェクトなど新しい「ものづくり」に携わっているだけに、学生たちに新しい技術の情報をインプットしてものづくりの選択肢をひろげて欲しいという言葉は説得力がありました。

インタビュー

(安部)
金箱さんに来ていただきました。

(金箱)
こんにちは。よろしくお願いします。

(安部)
現在の所属が産業技術大学院大学ですね。
お伺いしたいのが、
そういったところでプロダクトを作っていく上で
協業というか、われわれの製品を使っていただく、
フレキシブル基板とか。
それはもちろん研究内容とマッチすることも重要ですが、
同時にメリットというか。

(金箱)
私は今大学院大学にいるので、
修士の学生さんと、研究や制作物に対する
ディスカッションをすることがあって。
学生さんの中には、非常に薄いプロダクトを
作ろうとしている人がいるのです。
ライトスタンドを作っている学生さんで、
シェイプを見るとすごく薄いです。
たぶん筺体は5ミリぐらいで、ブックスタンドの
ようなかたちになっているライトです。
ここに配線をしたいと。
そうなると、結構緻密であろうというところと、
そこに対して何か回路を仕込んでいこうとなったときに、
やはりフレキシブルな基板であるとか、
そのようなものがよく使えるのかなと思います。

(安部)
そうですね。
それをやってみようと考えたときに
電気的に(動作出来るか)どうかということを合わせたり
そういう方々と会う場が、実はあまりないと思っていまして
(お仕事で学生さんたちから)ある日突然メールで「こういうのを作りたいな!」と来ることはあるのですが
実はそういう場づくりが重要になってくると思っています。

(金箱)
そうですし、授業の中でも、「こういう技術があるんだよ」とシェアしていただけるだけで、学生の発想が広がりますね。

(安部)
彼らに情報をインプットするという立場ですね

(金箱)
ものづくりの選択肢が、自分たちが見聞きしてきた中で、
収まってしまう部分がどうしてもあります。
例えば回路はどういうものであるか。
基板の厚みだけでこんなに印象が変わるとか、
用途としてはこんなに変わることが、知っていただけたり
触ってもらえるような状況を用意することが
とても重要だと思います。

(安部)
そもそも出会いになったきっかけというのは

(金箱)
こちらのクラップライトです。

クラップライト

(安部)
ピエゾが入っていて、こちらにLEDが付いています。
ここをこうやって叩くと、こちら側が光るみたいな。

(金箱)
こんな感じです。
これはワークショップで作れるキット用になっているスケスケタイプなんですが

「回路がこうですよ!」というのが分かりやすく完全分割されています。

(安部)
そうですね。近いうちに、これに関しては形にできるように実現していきたいなとは思っています。

(金箱)
ぜひやっていきたいです。

(安部)
われわれとしても「こういうものの中に入っているんだよ」
とみんなの中にも分かりやすいし、
構造がすごく分かりやすいので、先ほど言っていた
学生さんたちへのインプットのヒントにも
なり得ると思います。

(金箱)
僕自身も、こういったパッケージとして
提供することも考えていますが、
「電気はどういう仕組みなの?」とか、
「発電はどういうふうにできるの?」というところを
知っていただくための仕組みとして
このようにオープンにしている部分もありまして
フレキシブルな基板で作ることで、
それ自体も非常に分かりやすく伝えられると思います。

(安部)
もし今後も協業できることがありましたら、
ぜひよろしくお願いいたします。

(金箱)
ぜひわれわれの学校にも来ていただいて、
フレキシブルな基板の世界を見せていただければ。

(安部)
セミナーチームみたいな。分かりました。
ぜひそういうところで協力体制がとれればと思います。
今日はありがとうございました。

(金箱)
ありがとうございました。