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【インタビュー】基板の中の話は結構分からないことがあるけれど(Elephantechが)相談に乗ってくれるのが、すごく助かっています。 – GROOVE 堀 和紀さん

【GROOVE】とは
「ダンサーが自分で音楽や映像をコントロールできるように」という思いから、グローブ型ウェアラブルデバイスを開発。2017年に東京大学が主催する TODAI TO TEXAS プログラムに選ばれ、面白いプロダクトの登竜門であるSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)に参加、NHK BSに密着取材を受けるなど、注目を集めている。

【受賞歴】
SXSW2017展示
Mashup Award 2017 優勝

更にパワーアップしたGROOVE。 このグローブ型ウェアラブルデバイスを使ったダンスイベントも開催したいと意欲を見せていました。

Maker Faire Tokyo 2018の会場で P-Flex® を使用しているメリットについて堀和紀さんにお話を伺いました。

GROOVE 堀 和紀さん

インタビュー

(安部)
GROOVEの堀くんです。

(堀)
よろしくお願いします。

(安部)
去年からさらにGROOVEがパワーアップして、アップデートされた最新のものを今回のMaker Faireで出しています。

(堀)
今回はアップデートしたものと、今までの経緯みたいなものを出している感じです。

GROOVE

(安部)
やはり(P-Flex® を使う)メリットを聴きたいなと思っています。普段、仕事をしている人は、時間ないじゃないですか。

(堀)
そうですね。

(安部)
なるべく早く設計をダダダッと片付けて、すぐに作ってほしいみたいな。

(堀)
使用していると波みたいなものはあって、この期間、例えば8月中ならいける、9月中ならいけるけれど、10月になってしまうと忙しいというのはあります。
P-Flex® を使わせてもらっていて、自分たちが空いた時間、例えば9月に空いているときに、その時間に設計して製造しましょうというときに、設計して製造したら1カ月待ってくださいとか、早くても1週間ということもあります。

次の日に来ないかな? という要望は正直あります。
P-Flex® だと空いた時間にすぐに作って、すぐに製造されて、すぐ検証できるというPDCAが回っていくのはすごくいいなと思っています。

(安部)
よっしゃ、今だ! みたいな。

(堀)
僕らの手の基板は、壊れやすいことがあります。
どうやったら壊れにくくなるかを考えていきたいと思ったときに、作って2週間後に実験すると、スパンが長くなってしまいます。
みんなのモチベーションが下がってくるという感じがあったのですが、設計したらすぐに(P-Flex®は)来るので、設計したらすぐに検証の準備が回っていくので、すごく助かっています。

(安部)
とくに手の動きというのは、とても複雑です。
理屈で、こういうデータを取っていこうかと延々と考えている時間があったら、作って回したほうが絶対にいいですね。

(堀)
まず作って検証してみて、その後にどういうふうに作ったら直るだろうかという仮説を立てて、また検証することをずっと繰り返している感じです。
もともと初代のものは、付けて20分素人が踊って壊れるという基板だったんですが

(安部)
今は?

(堀)
これはできないだろうと思ったのですが、先日PVを撮影しましたが、その時にダンサーに8時間使ってもらって、1回も壊れませんでした。
そこまで行ったので。

(安部)
進捗出ていますね。

(堀)
そろそろダンスイベントをやりたいなと思っています。

(安部)
普通にこういうデバイスを作るのは、計画している企業さんはたくさんあると思います。
きっとあると思います。ただ彼らは、もしかすると理論のところで止まっているかもしれないので、こうしてガンガン回して使っている人がいると言うと、コツをすごく聞きたいと思います。

(堀)
たまに企業さんから「これどうやって作ったの?」とかいろいろ聞かれます。
「なぜそんな早く作れたの?」と聞かれることが多くて、P-Flex®を使っていますと宣伝させていただいています。

(安部)
やった! ありがとうございます。
やった!やった!

(堀)
あと、相談に乗ってくれるというのがいいですね。
僕らは製造の人間は1人もいなくて、アプリケーションやハードウエアのエンジニアとか、エレキのエンジニアで構成されています。
製造するときに、例えば物理的にここが破壊されるのではないかというのは、ハードの人が考えることもありますが、基板の中の話は結構分からないことがあってそういうことを相談に乗ってくれるのが、僕らとしてはすごく助かっています。

(安部)
なるほど。そういうことでお互いがんばっていきましょう。
どちらか抜かれないように、がんばらないといけませんね。

(堀)
抜く気持ちでがんばりたいです。

(安部)
そうやって競っているほうがいいですね。絶対にいいと思います。

(堀)
よろしくお願いします。

(安部)
今日はありがとうございます。

(堀)
ありがとうございました。